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多彩な「六甲山」に魅せられて

六甲山は神戸市から西宮市、宝塚市にかけて東西に横たわる山塊です。神戸市や阪神地区のランドマークとなっている六甲山は、阪神タイガースの球団歌「六甲おろし」でもその名を知られています。夜景の名所としても全国で認知度が高く、山中の数ある展望台からは「100万ドルの夜景」を眺望出来ます。中でも日本三大夜景の一つとして知られる六甲山系摩耶山の掬星台や、昭和天皇がご覧になられたことを記念して「天覧台」と名付けられ、日本夜景遺産にも選定された六甲山上展望台には年中全国各地から多くの人が訪れます。自然に恵まれた六甲山ならではの観光スポットも豊富で、神戸市立六甲山牧場、六甲オルゴールミュージアム、布引の滝など魅力的な施設や名所がたくさんあります。また、六甲山上駅、 神戸ゴルフ倶楽部クラブハウス、 風の教会は近代化産業遺産として有名で、名建築を通して六甲山の新たな魅力を感じる事が出来ます。

山と向き合う「林業」の課題

国土面積の約3分の2に相当する森林を持つ日本は、世界でも有数の森林国です。近年は人工林の成長に伴い森林資源の蓄積量は毎年増加し続けています。多くが木材として利用可能なのにもかかわらず、外国産木材の輸入量の増加や林業の採算性の低下により、国産材供給量は国内全体における木材需要量の約3割に留まっています。また、放置される森林(人工林)もみられるなどの問題が生じています。

森林

豊かな森林の育成

人工林では、植栽した木を間引きして密度を調整する「間伐(かんばつ)」といった手入れを行わないと、木立の間に日光が差し込まず、下草が生えにくくなります。その結果、土壌がむき出しになり、土砂崩れが起こり、ついには山の崩壊に繋がる可能性があります。また、適切な伐採が行われないと、新しい木が植えられず高齢の木々ばかりとなり二酸化炭素の吸収量が低下するなど、森林の持つ多面的機能の低下にも繋がります。健全な森林の育成とともに住みやすい環境と資源を持続的に得るには、「植林」→「育成(間伐などの手入れ)」→「(成長した木を)伐採」、そして「利用する」というサイクルを回していくことが重要なのです。

林業

"六甲発"国産材供給の取り組み

六甲山の裏側、いわゆる裏六甲には地域の財産として山を手入れし続けてきた「上唐櫃」という地域組織があります。この地区の方々は昔から、杉や檜を自分達の手で間伐したり手入れを行っていましたが、間伐時に出た間伐材は、搬出コストが合わず切り捨てたまま放置せざるを得ない厳しい現状がありました。しかし現在は「六甲山」の山の手入れで発生した樹木を有効に活用するための活動団体「KOBEもりの木プロジェクト」によって、間伐材を商品化することから、六甲山材の存在価値を一般消費者に伝え、山への還元に繋げる活動が始まっています。

KOBEもりの木プロジェクト×SHARE WOODS

「KOBEもりの木プロジェクト」では、伐採された六甲山の樹木を有効活用する方法を検討するため、様々な木製品の試作や市民を交えた活用ミーティングの開催したり、六甲山の森づくりを子どもたちに伝える為の、ものづくりワークショップを開催しています。

ヒノキの名刺入れ

ヒノキの名刺入れ

木のたまごオブジェ

木のたまごオブジェ

ヒノキのスプーン

ヒノキのスプーン

スターバックス

スターバックス内装

ヒノキの木鉢

ヒノキの木鉢

寄木のアクセサリー

寄木のアクセサリー

ショールームのキッチン

KOBE STYLE×SHARE WOODS
ショールーム内キッチン

「山」に限らず「街」においても、樹木の有効活用について課題があります。例えば、都市公園の樹木や街路樹が大木化してしまったことによって伐採せざる得ない樹木や台風などによる倒木のように、通常であればそのまま廃棄処分される木材も、循環の方法を考えれば有効に活用できます。地元神戸で品質の高いオーダーキッチンを展開している企業であるKOBE STYLEは、「神戸大学のエノキ材」で作ったキッチンをショールームに展示しています。この「神戸大学のエノキ材」は神戸大学の農学部の畑の近くにあった大木で、当時、陽を遮ったり畑の栄養分をとってしまうと言う理由で、伐採されたものでした。建築用材としてほとんど流通していない非常に個性的な表情の木材エノキがどのような用途に使用できるかは未知数でしたが、地元の木材を有効活用するというコンセプトに共感したKOBE STYLEのショールーム内キッチンに採用してもらう事ができました。。