江戸時代のなごり
歴史と伝統に彩られた郷「丹波篠山」

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近場の楽園「丹波篠山」

篠山市は兵庫県の中東部にある、自然豊かな地域です。旧丹波国にあたり、丹波篠山とも呼ばれています。神戸、大阪から電車に乗ると片道1時間程度で手軽にアクセス出来ることから、海外の観光客からも人気のスポットとなっています。丹波特有の恵まれた気候風土により農業が盛んな篠山では、「丹波黒大豆」「丹波栗」「猪肉」「丹波山の芋」「丹波松茸」「丹波篠山牛」「丹波篠山コシヒカリ」などが有名で、季節になると味覚狩りに多くの人が集まります。また、篠山城を中心とした城下町は歴史の面影が色濃く残る町並みを今も残し続けています。

丹羽篠山「土地の歴史」

現在、丹羽篠山のシンボルとなっている「篠山城」は篠山文化が開花したと言われる江戸の時代に建てられた山城です。

篠山城

篠山城の始まり

篠山城は慶長14年(1609)徳川家康の命によって豊臣氏の大阪城攻めの備えと西国諸大名への抑えを目的として山陰道の交通の要衝である篠山盆地の中央に築城されました。その際に近畿や中四国における15カ国20大名が賦役したと言われています。

篠山城の歴代藩士の家紋

歴代藩士と家紋

築城主徳川家康
主な城主形原松平家/青山氏
藩士松平(松井)家/松平(藤井)家/松平(形原)家/青山家

歴史を彩る「篠山文化」

「日本遺産」のまちでもある丹羽篠山には、今と昔とを繋ぐ歴史と伝統に彩られたスポットが数多く残っています。

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旧安間家住宅
市指定有形文化財

安間家史料館は天保元年(1830)以降に建てられた武家屋敷に改修作業を行い、史料館として一般に公開したものです。住宅は通称「御徒士町」と呼ばれる武家屋敷群の一角にあります。内部には、古文書や日常に用いられた食器類や家具、篠山藩ゆかりの武具や史料も展示され、当時の武家の暮らしを伝えています。

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篠山城跡
国指定史跡

篠山城(ささやまじょう)は、兵庫県篠山市北新町にある日本の城跡(近世城郭)です。篠山城は、慶長14年(1609)天下普請により築かれた篠山盆地の中央部、笹山とよばれる小丘陵にある平山城です。城主には徳川家康の庶子である、松平康重が置かれました。現在は国の史跡に指定されています。

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民謡デカショ節
市指定無形民俗文化財

デカンショ節は、兵庫県篠山市を中心に盆踊り歌として歌われる民謡で、篠山節や篠山デカンショ節とも言われてます。その時代ごとの風土や人情、名所、名産品が歌い継がれているデカンショ節の番数は、今や300番にも上ります。2015年(平成27年)、文化庁から篠山市無形文化財として選ばれました。

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小田垣商店
国登録有形文化財

享保十九年(1734年)に創業の丹波の黒豆の老舗で、国登録有形文化財です。黒豆の正式名称は黒大豆と言い、平安時代にすでに黒豆は栽培されていたと考えられています。また、丹波国を中心に栽培されていた黒豆が宮中へ贈られお正月に食べられていたものが、その後日本の食文化として各地へ広がって行ったとも考えられています。

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青山歴史村
市指定有形文化財

青山歴史村は、篠山藩主青山家の別邸であった「桂園舎」と呼ばれた建物を中心にして、 3棟の土蔵と長屋門から成っています。全国的にも珍しい漢学書関係の版木、内庭には石造金櫃、万尾時春の顕彰碑などの屋外展示もあります。歴史村の名にふさわしく、江戸期の政治、文化、生活の実態を体感する事が出来ます。

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八上城跡
国指定史跡

室町時代に丹波一円に勢力を広げた戦国大名 波多野 (はたの) 氏の拠点だった巨大山城で、別名を八上高城と言います。標高460mの高城山に築かれた八上城は、山上に連郭式曲輪が残り、一部石垣跡も見られます。豊臣期に城主となった前田氏時代に北麓に居館が築かれ、今も巨大な切岸や削平地が残っています。

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丹波立杭登窯(作窯技法)
国選択無形文化財・県指定有形民俗文化財

丹波立杭焼(たんばたちくいやき)は兵庫県篠山市今田地区付近で焼かれる陶器、炻器を言います。日本六古窯の1つである丹波焼は、立杭焼とも呼ばれ、起源は平安時代にまで遡るといわれています。備前焼、信楽焼に比べ、若緑色のおとなしめで爽やかな作品が多いのも特徴です。江戸時代以後は釉薬や技法が多様になり、現代の丹波焼でもその風合いを引き継いだ民芸調の作品が多く見られます。国選択無形文化財・県指定有形民俗文化財にも指定された伝統工芸品である丹波焼は、国内だけでなく海外からも高い評価を受けています。