切れ味は語る「研ぎ師」の技
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プロジェクト参加者紹介
三木の町で三代続く伝統的な製法を受け継ぐ庖丁メーカー「三寿ゞ刃物製作所」 その代表を務める研ぎ師の宮脇大和氏にインタビューを行いました。
包丁職人として活躍されている宮脇さんが職人の道に進んだきっかけや、伝統技法を継承する者として大切にしている事などをお聞かせ下さい。
研ぎ師の道に進んだきっかけとは
私自身、三木市の出身なので金物製品に慣れ親しんではいたものの、大学卒業後は、三木氏を離れ会社員でした。
妻の実家が三寿ゞ刃物製作所という包丁メーカーで、跡継ぎがいないという事でしたので、37才の時に職人の道に入る事を決心しました。
三木市の中でも歴史ある包丁メーカーなので、途絶えてしまうのはあまりに忍びなかったんです。
研ぎ師の魅力について
私は研ぎ師なので、切れ味を最大限まで高めるのが仕事です。
同じようにやっても1本一1本違いがあり、完璧な刃を追求し続ける事が出来る楽しさがあり、一生の仕事として挑めるのが魅力だと思っています。
今後の活動や目標など
職人という仕事の魅力を世の中に発信して行きたいと考えています。「楽しさとやり甲斐」を、日本だけでなく世界中の人に知ってもらいたいです。
地場産業活性化にも繋がるこのプロジェクトに包丁職人として参加を決めた経緯や、プロジェクトで感じた事、三木金物という地場産業の現状を踏まえてお聞かせ下さい。
なぜこのプロジェクトに参加したか
多くの既存の子ども用包丁は、デザインが子ども仕様に軽量化されているのは良いと思いましたが、切れ味を甘くするのは物を切るための道具としては、正直どうかと思っていました。
それで、切れ味の良い軽量化された包丁を作ってあげたいと思いました。
子どもたちとの出会いで感じた事など
前回の未来の匠プロジェクトで、一緒にデザインから考えてくれた子どもたちに、それぞれの名前を彫り入れた未来の匠の授与式を行いました。
本当に嬉しそうな子どもたちの姿を見て、作って良かったと実感する事が出来ました。
この体験から将来何かの役に立ったり、また次の代へと繋がるきっかけになるようにも感じました。
子どもたちへのメッセージ
「未来の匠」Hyogoは包丁職人だけでなく、いろいろな職人の知恵や技術が詰まった1本です。
道具としての価値はもちろん、様々な人の思いが詰まったとてもメッセージ性の強い者である事を知ってもらいたいですし、実際に体感してみてほしいです。